〜国産の卵かけごはんが食卓から消える!?~
30年ぶり 卵値上がりの危機
 
小麦、とうもろこし、大豆など穀物価格の高騰が多方面で問題視されるなか、その影響は畜産業界へも大きな打撃を与えている。

飼料価格が採算を大きく左右する鶏卵産業でもそれは深刻な問題となっており、現在赤字を余儀なくされている。
この事態を受けて、特殊卵ブランド『地養卵』を扱う生産者が、小売店へ値上げの申し入れを行うことを決定した。

大々的に生産者が値上げに踏み切るのは今回が初めて。4月1日以降の値上げに向けて動き出した。
 
■生産費の8 割を占める飼料 補助金でも賄えない赤字産業

近年中国産食品への不安から、改めて「国産の安心」が見直されている。国内自給率98%を誇る卵もその1つだ。しかし鶏卵産業が赤字の危機に直面。大手でも倒産が続出している今、国産卵が食卓から消える可能性が生まれてきた。

通常、飼料費が卵生産費を占める割合は6割であったが、穀物価格の上昇から、その割合が8割を超えた。飼料価格の高騰に対応する「配合飼料価格安定制度」により補填してきたが、ついに限界に達した。原油高も続き、運送費などの負担も大きい。

とはいえ、毎日生産される卵は、もともと供給過多であり、量の調節が困難。廃棄物としても赤字となる。また、値上げを踏み切らなければ、赤字か続くという悪循環である。

このままの状況が進めば国内の鶏卵産業が逼迫することは間違いなく、結果として海外から輸入を余儀なくされる。
■ 業界初 30 年ぶりに卵の値上げを申し入れる

新鮮な卵が手に入るからこそ生まれた、卵かけごはんの食文化。

この新鮮な国産卵の流通を維持するためにも、特殊卵ブランド『地養卵』を扱う生産者たちは、小売店へ20円の値上げの申し入れを行うことを決めた。

同時に、消費者へ値上げへの理解を求めていく。
<「地養卵」の特長>
● 「木酢液」を使った飼料を使い、体内環境を整えた健康な鶏から生まれた安全かつ上質な卵
● 「木酢液」を使用した飼料により、卵の臭味を廃除している
● 卵本来の味を再現し、甘みとコクをもつ
「木酢液」とは……厳格な管理基準に基づいて採取した広葉樹の炭を燃やし、そのときの煙を冷やし採取したもの。約200種類もの有効成分を含む
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