■生産費の8 割を占める飼料 補助金でも賄えない赤字産業
近年中国産食品への不安から、改めて「国産の安心」が見直されている。国内自給率98%を誇る卵もその1つだ。しかし鶏卵産業が赤字の危機に直面。大手でも倒産が続出している今、国産卵が食卓から消える可能性が生まれてきた。
通常、飼料費が卵生産費を占める割合は6割であったが、穀物価格の上昇から、その割合が8割を超えた。飼料価格の高騰に対応する「配合飼料価格安定制度」により補填してきたが、ついに限界に達した。原油高も続き、運送費などの負担も大きい。
とはいえ、毎日生産される卵は、もともと供給過多であり、量の調節が困難。廃棄物としても赤字となる。また、値上げを踏み切らなければ、赤字か続くという悪循環である。
このままの状況が進めば国内の鶏卵産業が逼迫することは間違いなく、結果として海外から輸入を余儀なくされる。